氷の瞳で真理を射るように睨んでやれば、ビクッと躯を跳ねさせ再び後ずさり青ざめていく。
酷く怯えた様子で着流しの前をかき寄せながら、踵を返してその場から去っていった。



「…ぎ、んとき…?」

俺の声に、やっと意識が戻ったらしく濡れた瞳で見上げてくる。

「ねぇ…トシ君。」
「…なに…?」
「俺…あの子に舌、噛まれちゃったから…舐めて治して―…?」
キス、してよ…
もう1回。

捨て犬のような頼りない表情で見つめ返せば、優しくて暖かい手が包み込んでくれる。

「…い…1回だけだからな…ッ…///」

恥ずかしいのか、俯きなから視線を外したまま遠慮がちに答える。

「…可愛いねぇ…」

クスクスと笑みを零しながら、トシ君の髪に優しい羽のようなキスをひとつ。
くすぐったそうに柔らかく微笑む愛しい君にふ…、と顔が綻ぶ。

「ごめん…やっぱり、俺からキスしたいかも…」
してイイ?

元々、返事を待つ気なんて無いけど…ね。

「…ぇ?…ぁ…んッ…ふぅ///」

舌先で土方の上唇をペロリと舐めてやる。
土方がひくン、と反応した拍子に薄く開かれた唇を舌でこじ開け、
ぬるりとした肉厚をその中へスルりと潜り込ませる。

「ん…ふ」

ちゅ…ちゅく、と震える舌を擦ってやれば、縋りつくように俺の首にトシ君の両腕が更にきつく絡む。
此処まではいつもどおり。
可愛い恋人を陥落させるのはもう手慣れたもので、
俺にはもう彼しか見れなくて。

瞳を閉じて、口吻に酔いしれるトシ君の表情が可愛くて、大好きで、
キスの間でさえも彼を見ていたくて。
目を閉じるだなんてもったいない。

ゆるやかに歯列を撫でてやれば、
トシ君は伏せていた瞳をゆっくりと開けながら俺の口吻に応え始めた。

「ん…ぅ、ぁふ///」

いつも一方的に与えるばかりだったから、少しだけ驚いてしまって―…
今日は…、もしかしたら大胆になってるのかな、なんて。

今だけ、真理に感謝するべきだな。

咥内にトシ君の舌が、おずおずと差し出される。
俺がしたように、内頬や歯列を撫でるその仕草が
なんだか、その様子が化け物の生け贄にされた生娘みたいで―…
あんまり拙いものだから、自然と笑みがこぼれてしまった。

切なく眉根を寄せるその表情は、恥ずかしいのか、ほんのり赤みを帯びていて、尚更愛しい―…

トシ君の頭の後ろを押さえて距離をゼロに詰める。
生け贄された舌先を、甘咬みしてくちゅり…と吸い上げる。
斜めに角度を変えて、彼の咥内の奥まで舌を潜ませれば
再び甘い鳴き声が口吻の合間に漏れる。
つぅ…、と伝う、どちらの物かもわからない透明な唾液。
うっとり口端から顎に伝う其れを、ねっとりと舌を這わせて拭う。
そのまま押し戻すように、トシ君の口唇を割って、再び熱を交わし合う。

「ぎん…とき―…///」

うっとりと俺を上目遣いに見つめる様が、酷く扇情的。
耳に届くのは彼の淫らに乱れた息づかいばかり。

その瞳に見つめられるだけで、下半身に熱が集中して熱くてたまらなくなる。
誰かが、今にも横を通り過ぎて行きそうなこんな路地裏で発情しちまうだなんて、
まだまだ銀さんも若いなぁ…なんて、思ってしまったり。
同時に、もう三十路も近いんだから、
とあと少しだけでも節度ある人間にならないとやばいなぁ―…
とも、変に考えてしまったり。

此処までハマるとは自分でも思っていなかった。
年下の癖に、こんなに危ない色香を振りまいて
よく今まで処女でいれたものだと逆に感心してしまう。

こんなにも僕は君の虜。
君の為になら命も投げ出せる。
君が望むならば、この身を焦がして地の果てまでも。


「…ホントにトシ君は可愛いね…。」
大好きだよ―…

体勢を入れ替えて、トシ君の背中を壁に預けさせる。

「…お兄さん、堪え性ない人だから、可愛いトシ君見てたら…勃っちゃった―…」
ごめんね?

…なぁんて謝るけれども、自分の性欲を止める事などできやしない。
この子に会ってから、理性なんてそんなもの、遠い過去に忘れてきちゃったもの。

ごめんね、で済むほど簡単じゃないけれど。
一歩間違えば、俺も犯罪者になりうるんだし。
…暴行罪、とか?

にっこりと俺が微笑めば、恋人は熱に浮かされた表情でコクン、と頷く。

「…ぉ、れ…も欲し…ぃ…///」

瞳を俯かせたままポツりと呟いて、ますます赤くなる。

嗚呼、なんて可愛い僕だけの、恋人。

「外だけど、ゴムないから生で挿れさせて…?」
その方が絶対、悦いから―…

トシ君も、気持ちイから…そっちの方が好きでしょ?



あ、ごめん。
質問の仕方間違ったわ。
好きに決まってるよね?



トシ君のはだけかけた胸元に唇を寄せて、ゆるく咬みついてやる。
ちゅぅ、と強く吸って白い柔肌に赤を刻み込む。

「…っぅ、ぁ…ふ///」

躯を密着させて、トシ君の体温を直に感じながら、
着流しの裾から右手を差し入れ、ゆっくりとその白い太腿の感触を楽しむ。
首筋に華を咲かせながら、上へ上へと俺の手を滑らせる度に、
いちいちビクビクと反応するその姿がたまらなく愛しくて―…

胸元にも淡く映える鬱血に舌を這わせて、その甘い香りを嗜んで。

口吻に翻弄された可愛い恋人の躯はだいぶ熱を帯びているようで、
そっと着流しの裾を割ってやれば、ピンク色をした、小さく震える可愛いらしい性器が顔をのぞかせた。

「ァ…っ///」

真っ赤になるトシ君に満足して顔に笑みを浮かべながら
たどり着いた指先で裏筋をツ…となぞってやる。

「あひ…ッ///!…ゃっぁ、やァ」

ビク、と躯を跳ねさせ、身を縮めながら甘く鳴く。

「…可愛いから、大サービス」

言葉通りの理由で、トシ君の性器を手のひらの中に包み込んで、まずは親指で先端の窪みを押しつぶすようにして弄ってやる。
クちゅり、という水音を立ったかと思えば、
少々の我慢もできないらしく早くも先走りの蜜を先端に結んでいた。

「ぁっ、ンぁっ…ぃゃ―…ぁン///」
「…ヤらしいネぇ…、誰がこんな躯にしたんだか―…」
エッチなミルク、こんなにすぐ、お漏らししたら駄目じゃん…―

「ゃっ…///ヤらしくな「やらしいよ。」
「…ッ///」

目をおっきく見開いて、さらに真っ赤なリンゴみたいに頬を染める。
そのまま何も言えなくなってしまったらしく、トシ君は言葉に詰まって口を噤んだ。
俺はその様子にニヤリ、と口の端をを歪めて、
彼の耳元にそっと唇を寄せ、ねっとりと舌先をトシ君の耳のに這わせながら囁いた。



―…だって、
…トシ君のせーえき、全然止まんないじゃん。



クスクスと笑って、尚も止まることなくトロトロと先端から溢れてくるトシ君の乳白色の愛液をうっとりと眺めながら愛撫を繰り返す。

…と、急にトシ君が両手を伸ばして、着流しを下ろして、其れを隠そうとしてきた。
どうやら恥ずかくなってしまったらしく。

「み…見るな―ぁ…ッ///」

とうに真っ赤になっていた顔を、今更ながら必死に俺から隠すようにして俯く。

「…邪魔だろ。」
手ェ、退けて。

最後の抵抗とばかりに、首を横に振りながら両腕をつっぱらせて着流しを下に引っ張る。

「何で言うこと聞けないの?手ェ退けろって」
「ゃっ…///!」

ふるふると首を振るばかりのトシ君に、少々苛立ちを感じて語気を荒いてしまう。

「…俺とヤりたくないの…?」
「…っ///…だっ…だって…お前…ッ…ず、ずっと…俺の…見てるから―…!」
恥ずかし―…ッ

精一杯と言うようにアーモンド型の瞳にたっぷりと涙をたたえながら、
途切れ途切れに言葉を紡ぎ出す。

「…恥ずかしい?」いつもはもっと恥ずかしい事ばっか…俺としてるのに?

「今更―…」

ふ、と微笑んで、その細い手首を捕らえる。
片手でトシ君の手首を一つに纏め上げて、彼の頭の上に縫いつけてやる。

「や、だ…ッ…ぎん…手、離せ―…ェ」
「言うこと聞かないお前が悪い。」
「ぁ、や―ァ…ッ///」

ピンク色の舌が、トシ君の唇の合間から覗く。
甘くて、旨そうなさくらんぼ色。

「やぁ、じゃないでしょ―…」
見られて気持ちイから、ミルク垂らしてる癖に。

トシ君はこの態勢がどうやらご不満のようで、ジタバタと暴れ始める。
けれども拘束された手首さえも俺は離してやらない。
解け始めていたトシ君の着流しの帯がさらに緩くなる。
暴れたその拍子にトシ君の肩に掛かっていた着流しが
ハラりと肘あたりまでずり落ちる。
はだけた胸元の乳首は、やらしく尖って
俺を誘惑するみたいに舌と同じチェリーピンクに染まっていた。

「こっちも可愛く勃ってる―…vV」
「ゃ…っちが…///!本当に恥ずかし…ん、ひぁあッ///」

ぴくん、と強請るトシ君の胸の突起に煽られてパク、と銜える。
舌先で輪郭をたどってつついたり、
見た目通りに甘いその味に軽く歯を立てたりした。
何処を舐めても甘いから、本当に飽きない。

「ぃあ、…んっァ…ク///」

性器への愛撫を止め、その指先を胸元まで滑らせて、もう片方の突起をぴん、と弾いた。
もちろん舌での愛撫も忘れずに。

「ひゃ…ァ、ぁん///」

ますます硬くなって天を向く彼自身からは
あいも変わらず透明な滴が筋を作っては伝い落ちていく。

そして、こんな時にばかりイタズラ心を覚えてしまう俺は
そのトシ君のむき出しの性器に、膝をグリグリと押し当てて反応を楽しむ事にした。

「ン、ゃあぁぁ///!…っぁんっあ!は、ぁ」

すると突然、目の前で快楽に端いでいた恋人は
一際、甲高い鳴き声で鳴いて、あっけなく果ててしまった。

「…おいおい、ちょっと早いんじゃねぇの―…?」

直接的な愛撫は大してしていないというのに。


―…この子、こんなイくの早かったっけ…?
あぁ…俺のテクが素晴らしいから、過敏症にでもなっちゃったのかね…―?

ぶっちゃけ、俺自身も、もう大暴走寸前。
―…この子、存在自体がエロすぎる。

「…っは、ぁん…ぎ、ん…ッ」

イった直後のトシ君の表情って本当に殺人的。
エロすぎ。
なんなの?
そのお強請りしてるみたいな濡れた眼は。
どこでどんな男、誑し込んできたかもわからんない淫乱みたいよ?
―…あぁ、もう。
腰、揺らさないで。
めちゃくちゃ当たってるから。
銀サン、バリ3(死後?)だから。
つうかわざとやってんの?この子。

俺の名前を呼んでいるのに、絶頂感にひたったまま、
焦点の合わない瞳を中にさまよわせている。
荒い息を整えるように、肩を上下させるその度に
トシ君のペニスが俺の逸物の上をズボン越しに擦り上げていく。
おかげで、ズボンの前がトシ君のミルクまみれ。
ついでに服の腹辺りには、先ほどトシ君が吐き出した物でぬるぬるだったり。



―…でも、トシ君の精液ミルクだからと、美味しそうに見えてしまう僕はやっぱり変態ですか?



神様。



―…つっても、別に、俺は神様なんて信じちゃいないけど。
きっと只の偶像崇拝。
だからこそ、縋りたくなる気持ちも解らなくないが、一度だって彼は、俺達、愛し子を助けてくれたことはなかったハズだ。

俺が、一体何度、平和を願ったことか。
あの、血塗られた戦場で。
あの、血塗られた白い服を纏ったまま。

俺を救ってくれたのは、君を愛していると言える、俺自身のその想い。

ただ、それだけ。

クイ―…、とトシ君の艶めかしい太腿を内側から掴んで持ち上げる。

「んぁ―…ッ///」

空気と、俺の前に晒される
勃起した性器とその更に奥でヒクヒクと収縮する、蜜を帯びた蕾。

「…本当…やらしい子…」

トシ君の先端から溢れてるミルクを指先で掬って、窄まる蕾に塗りたくる。

「ぁっ、ひァ///」―…ぅン///

ちゅぷ…と濡れた音を立てて人差し指を挿入してやれば
気持ちよさそうな表情をしながらみるみるうちに俺の指を呑み込んでいく。
俺の感覚が染み着いているらしい彼は
その躯を緩く揺すって、指を丸ごと根本まで銜えてしまう。

「…も、と…///!」
もっと、欲し―…ィ

一度、後ろを犯してしまえば先ほどの恥じらいなど嘘のように忘れ去って
快楽にばかり貪欲になる俺だけのハニー。

「く、ぁぁ…ぁや////」

2本、3本と加えて更に深く挿れてグちゃぢクちゃと抜き差してやる。
そんな鼻にかかった甘い声で鳴かれては
嫌がっているとは、まるで思えない。

「…もっとオッキイのが欲しいから、指じゃ嫌―…って事かな?」

再びトシ君の先端から、淫らな色をした愛液がねっとりと溢れてくる。
それがあんまり美味しそうな色をして裏筋を伝って、
後孔を犯す俺の手にも垂れてくるものだから我慢ができなくなって、
グちゅ、りと蕾から指を抜き出して、トシ君の蜜に濡れた指先に夢中で舌を這わせた。

「…すげぇ…甘い…」

トシ君の躯を片足と片腕支えながら、ふ…と微笑む。

「汚…なから…な、いで―…「汚くなんかないよ?」
こんなにも、甘い―…

ちゅぷ…、と指を自分の口から
蜜糸をたたえながら引き抜いてそのままトシ君に接吻づける。

―…こんな美味しいの、食べたことない

口吻の合間に濡れる吐息きと一緒に囁いてやる。

「…はァ、…ん///…ぎん…ぁっ、も…我慢できな―…」
中、ぐちゃぐちゃにして―…ェ





―…もう、引き返せないぐらいの末期。
激しい恋人依存症。



その言葉にますます下腹部に血が集まっていき、張りつめた自身ドクンと脈打つ。
熱く猛った自身を取り出して
クちゅぐちゅと音を立てながら収縮を繰り返す蕾に、チュくと宛てがう。

―…どうしよ、まだ射れてもないのにマジイきそ…―

俺の欲を誘うのは、君の表情。
口元に自然に笑みが浮かんでしまうのは、絶頂感とよく似た幸福感の所為。

中の肉襞が物欲しそうにヒクヒクしながら、先端に絡みついてくる。

―…早く、欲しい。
君のナカを、
淫らに乱れる波を
めちゃくちゃにかき回してやりたい。



辛うじて地に着いていたもう片方のトシ君の腿も掴んで引き、抱き抱える。

「ぁひ…ぅ///」

トシ君の両脚を俺の腰に絡めさせたまま、一気に腰を進めた。
ぐっ、と隙間無く根本まで全て埋め込んでやる。

「んゃ、ぁぁあっぁっン…ひゃ、う///!」

ずん、と奥を突いてやれば柔らかな肉襞がビクビクとしながら俺をキュぅ、と締め付けるのが…たまらなく好き。
俺と、快楽に従順な君がたまらなく愛しい。

真っ赤になって俯く顔を指先で掬って
同じくらい真っ赤な唇に接吻づけをする。
喘ぎごと魂さえも奪うような、キスを与えて、ちゅく…と舌を絡ませ合う。

「…っは…もっと、締め付けてもいいよ?―…トシ君」
…めちゃくちゃ、気持ちいいから。

俺を喰い千切るぐらいもっと、もっと―…
君で支配してよ。

力が抜けていくらしく躯をぐったりとさせるトシ君の
肉の蕾から自身をずる、と引き抜く。

「ふ、ぅ…ぁ、やっ!ゃァッ抜かないでぇ―…!」
「…そう簡単に止めねぇよ…」

ぼろぼろと涙をこぼしながら切なく懇願するトシ君の表情に満足してニヤリ、と唇をつり上げてみせる。
入り口付近でちゅぷちゅぷと音を立てながら浅く抜き差しを繰り返す。
そんな俺をトシ君が自分から腰を降って再び胎内へと淫らに誘い込もうとする様子を眼と快楽で存分に楽しんだ。

「…だって一回、態勢戻さなきゃトシ君苦しいでしょ?」
躯、ずり落ちちゃってるよ―…

引き抜いたのは、背中からずり落ち始めているトシ君の躯の位置を整える為に。
つまりは、もっと、奥深くまで繋がる為に…、
という意味をはらんでいるのを知ってるのはもちろん自分だけ。
その為に、良い意味で期待も裏切られて可愛い恋人の淫らな行為を見られたわけだけれど。

「よいしょ…っと」
「へ、ぁ…?ぁッひぁああ///」

トシ君の両脚を今度は俺の肩に固定して、
彼の細腰を掴んでそれを酷く揺さぶるようにしながら
蕾の出口に居た自身を一気に最奥まで突き射れる。
貫くことで、彼の躯を支える。
さっきよりも更にずっとずっと直に感じる深い角度と結合。
ずちゅ…ッ
ヂゅプぷと、
腰を打ち付けた時に、いやらしい水音と一緒にトシ君が可愛く鳴いた。
それが嬉しくて、可愛くて、嬉々としてますます酔いしれていく。

「ぁ、は…♪」
―…さっきより…もっと気持ち悦くなったでしょ―…?

「ぁっひ、ゥ…イイ…ッ…気持ち―…///」

上からは、ぎゅ…と目を瞑って躯を震わせる可愛い表情を覗くことができる。

今、彼を支えているのは他でもない俺だけで
この繋がりをやめてしまえば彼の躯は地面に叩きつけられてしまう。
本能的に其れを察知して恐怖しているのか、
トシ君は虚ろな瞳のまま俺にしがみついている。
また蕾の入り口辺りまで引き抜きかけて、
俺しか知らないトシ君の悦イところをめがけて穿つ。

「…トシ君…大好きだよ…―」

クスり、と漏らす吐息にも気づいていないだろう。
行為に溺れて、今、彼が感じているのは
下の口の奥にある俺の熱と…それから、俺の瞳だけだから。

「…っぁ…んは…ゃっ…ぁ…あ」

緩慢な律動を繰り返したり、
赤い唇からの喘ぎがひっきりなしに音符を奏でるぐらいに、注挿を激しくしたり―…

「ゃあっ!はっ…んんっ…ぁン///」

たっぷりと恋人の反応を楽しみながら、トシ君の最奥がきゅぅ、と俺を締め付けるように収縮して
さらに肉襞がはしたなく絡みついてくるのを感じた。

「ゃっ…んぁぁぁっあっ…んっ…イ、ぁイく…ゥッ///」

「…イイよ?」
イって―…

にちゅニチュと粘着質な音ばかりを立てながら、収縮する胎内をさらに激しく行き来をする。

「ぁ、は…ッァ…ぁあああ///!」

トシ君は足の付け根から股、つま先までもビクビクと痙攣させながら、白くて滑らかな肌の上に欲を吐き出す。
汗と精液が混じりあった白濁でぬらぬらと濡れている。
無理な体勢を敷いているせいか、トシ君の甘いミルクが彼君自身の顔にも飛んでいた。

―…ドクンッ

「ぁひゃう///!」

二度目の精を放った後、さらに呼吸を荒くしていたトシ君。
興奮してしまった俺は、彼の中にねじ込んだ熱の体積をつい…さらにも増して大きくしてしまった。
鼓動が脈を打った瞬間、トシ君がそれに合わせて反応するようにびくんと躯を跳ねさせ、声を上げた。

「ぁっいゃ…ぁっ///また…おっき…な、ぁはッ…んむ」

彼の顔を卑猥に汚すミルクをぞろりと舐めあげながら、自分の咥内へ運んで、嚥下していく。

「…可愛いのにエロいだなんて…狡いよ―…?」
トシ君。
―…そんなに俺を只の男に堕落させたいの?



ぼんやりと俺を見つめる虚ろな眼をのぞき込みながら、ちゅ、と額にキスを落とす。
続けてやまないキスの雨を降らせては、
そのまま精を舌で拭ってやる。

「…気持ちよかった…?」

力なく、コクリと頷くと快楽の涙で潤んだ瞳をゆっくりと俺に向ける。
続けて掠れた声で“も…っと―…ぉ”と甘く強請る。

自然と近くなるトシ君の唇に、自身の唇を合わせ、
放ったばかりでうなだれているトシ君のピンク色をした性器をくちゅ…り、となで上げて、再び快楽へとを誘う。

「ひゃ…ゥ///」

―…今度は俺も…トシと一緒にイかせてよ―…



「ぁ…あ…ふぁっ…///…ッんぁあ///」

うっすらと汗が滲むトシ君の柔らかな双丘に手を滑らせて、やわやわともみしだいて、
緩くなっていた結合を深くするために肉を左右に割り開く。
そろり…と、結合部分に指を潜ませれば彼の愛液と俺自身の先走りとでトロトロに熟れていた。

「ぁ、あ…ッ…さわ…ちゃ、ヤぁ―…ッ///!!!」

律動を止めたせいか、先ほど放ったにも関わらず、
くちゅ…にち、と水音をたてながら早くも物欲しげに強請っていた。
俺自身を胎内に挿入したまま、指を中へ差し入れわざと音が聞こえるようにかき回してやる。
絡みついてくる肉襞がひどく淫猥で…、熱い―…

「こんなぐちゃぐちゃにさせてさぁ…」
俺ので満足できてんのかよ―…?


「まぁ、他の男にくれてやる気なんて…更々無いけどね」


「でも…後ろだけでもイけるようになったんだねぇ…いい子だ。」
もうちょっと…
お兄さんのイケナイお遊び…
つきあってくれる?







+++














もちろん、もうちょっととか言いつつプラス3、4ラウンドはしてしまった訳ですが。
…一度、気持ちいいトシ君の中に吐き出してからも、萎え知らずらしい銀さんの息子は
そのまま第3ラウンドへ突入してしまいましたとさ。

ほら、銀サン絶倫だから。
体力にも自身はありますから。
でも…、
“ぁ…ッも、だめ―…ぇ///!!!”とか訴え始めていたのをおもいっきり無視して(だって、あんまりエロいから強請ってるのかと思った)
調子こいて、トシ君が意識飛ばしちゃうまでヤりまくっちゃったのは…さすがに…。
まずい、よね。
だって…トシ君が可愛いすぎるんだもんよ。

駄目だ。
もう中毒。
やめらんない。
それに、今、ヤっておかないとこの先いつできるかわかんないし―…
いや、断じて体目当てとかじゃねーから。

盛って、青姦しちゃったのは、一応反省しとるけど…。
その証拠に、トシ君が躯が辛いそうだから、肩に担ぐのは気が引ける…ので
こうして自分の家までお姫さまだっこをしながら連れ帰ってきた訳です。
(まぁ…それもトシ君に意識があったら、それこそ間違いなくボコられてるだろうけれど…)

近所のおばちゃん等にエッライ冷たい目で見られていたのは
さすがの俺でも相当なダメージがあった。
どこぞの人さらいかと、思われたかもしれない。

あの、甲斐性なしったら、とうとう男をさらって連れこんだわ、だのなんだの噂されたらどうしよ…。
この場合の“どうしよう”は俺じゃなくてトシ君の事だけどね。

…そんなのバレたら、トシ君、もう俺と外でデートしてくれないかもしんない…。

恋人のあどけない寝顔を眺めながら、そのしなやかな絹糸に手を滑らせる。
頬に手を滑らせ、一人小さくため息を吐いた。







「銀さァん、土方さん起きました?」
「んー…まだ」






リビングから新八の声が聞こえてくる。
先程、ぐったりとしているトシ君を抱いたまま帰ってきた俺を見た新八は、
その瞬間ものすごい剣幕で怒鳴り散らした。
“あああアンタ何お持ち帰りしてんのぉぉおぉおぉぉおぉお!!?とうとう愛故の性欲に負けて犯罪でも犯したんじゃねェだろォなァァァア!!!!”
と、(仮にもこの家の主に向かって)開口一番に…。


「…別に殺してませんー…」
―…ヤリすぎただけだもん。
と…ぼそりとこぼせば、

「サイテーな男ネ」

神楽が脇から出てきて、あの馬鹿力で俺にむかって時計を投げつけてきた。
うっかり、顔が腫れているのですが?





長い睫がふ、と揺れ少しだけ彼がみじろぐ。



「…、んと…き」
「…?」

寝言―…?

綺麗な顔をのぞき込んでみるが、やはりまだ夢の中にいるらしい。

「…も、やだ、て…言…たの…に」

わずかに潜められた形のよい眉。
赤い唇がわずかに動いた。

「…ι」

心からの反省を込めて、小声で「ごめん」と呟いた。
でも、どうせ俺の夢見てんだったら…
ケーキよりさぁ…もっと甘い夢見てよね…。
愛ぐらい、囁いてよ…。

―ま、自業自得、ってか…?

ハァ…

ソファの上からトシ君の顔を覗きながら、再びため息を吐く。
それでも、その寝顔に見惚れてその場から動くこともできずにいたら、突然その細い腕に抱き寄せられた。

「…ぇっ?ぇ///!?ちょ…トシ君!?」
ぉ、お前起きて―…

眼をパチパチさせながら、トシ君の顔を見やる。
けれどやっぱり覚醒はしていないようだ。
普段では、俺にさえもなかなか見せてくれない、穏やかな笑みを浮かべていた。
はなかんだような、柔らかくて、暖かな微笑。
さらにぎゅ、と俺を肩に抱き寄せて、胸に響く言葉をひとつ。

「…でも…すき―…」

すぐに規則的な寝息が再び聞こえたから、
起きていないことは分かってる。
分かってるけど―…

「…ッ…///!?」

カァ…ッ

熱が上昇して、顔が一瞬にして火照る。
無意識のうちに緩む口元を隠すように手を当てながら、弾かれたように後ろへ後ずる。




「…っ…参ったな…///」



この子、天然だ。
天然で無防備すぎる。
同時に…卑怯すぎる。
誰にも、堕ちることなどないと思っていたこの俺が?

誰かの言葉が、こんなにも嬉しいだなんて。

こんな、ただの譫言にさえも一喜一憂してしまうだなんて。
彼の唇が奏でる、好きの旋律が
こんなに純粋で、美しいものだなんて―…



籠の中で囲っているつもりが、
やはり、俺の方が完全に彼の虜になってしまっている。
周りなど、まるで見えないぐらいに―…

ひとりだけ、
俺には君だけがいればいい。





この想いは貪欲のようで、満たされることはないみたいだ。
どれだけ愛しても足らないだなんて、どうしよう。
嬉しすぎて、仕方ない。



君が、俺のものでいてくれる限りは
僕は永遠に君を求めるんだ。



やっぱり、明日も
あさっても
その次も
ずっと
ずっとずっと…




Crazy For You、
------------
つまりは、君が欲しくてたまらない。







大好きだよ、俺も





end
 ̄ ̄ ̄ ̄
































編集中に読み返してみたら、やぱり自分は変態だとしか思えなくなった。
は、はずかしぃ…///
(ぇ?貴方に恥じらいだなんてありましたっけ?)




2005.08.26
飴子



 
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