出会ったばかりの頃はあんなにも毎日が新鮮で
愛おしくて
会えただけであんなにも胸が高鳴ったのを今でも覚えているのに、、、
優しく暖かな体温が労るようにして抱いてくれたのを覚えているのに、、、



そして今では
その純愛な想いさえ只の虚像のように見えてしまって
いと惜しくて
瞼を閉じては、これは夢だと涙を流して祈り続ける。






〓〓〓〓〓〓〓〓〓
死セル漆黒ノ不如帰
〓〓〓〓〓〓〓〓〓






「…銀…時…」



「…うん?なァに?トシ君」

銀時の暖かな両腕の中に包まれている時でさえ、
何処からか、俺自身の心の暗い暗闇の底からの恐怖を感じる。
包まれているその腕さえも今では冷たく重い、牢獄と鎖のようだった。



「俺…、と…」
「…トシ君と…?」


うん?と首を傾げ、俺の言葉を待ちながら、柔らかく微笑む。
その微笑みにさえ酷く胸を締め付けられて、どんどん息が苦しくなる。




「ぉ…れと…別れて…くれ…」



震える声で懸命に声を振り絞るようにして言葉を紡ぐ。



「…」


瞬間、スゥ…と、血の気が引いて、銀時を纏う空気が瞬時に凍てつくような冷たいものに変わる。


「何で」
「……別に…只の…けじめだ。」
「…俺と別れてどうすんの?」
「今の俺には真選組の方が大切…だか…ら―…」
「俺から逃げて誰んとこで鳴くの?」
「ちょ…銀時聞「誰の下で突っ込まれたい訳?ねぇ誰に!?」
「…だからちが…っ…!んンっ…く、ふ」

一瞬にして、瞳に冷たい氷の光を宿した銀時が、
突然俺の口唇を強引に奪った。
魂ごと持ち去るような、貪るような噛みつくような強引な口吻。
キレた銀時は本当に手に負えないのを知っているから
無理矢理にでも引き剥がそうと拳を振り上げる…
が、しかし、いとも簡単に手首を捕らえられてしまい口吻は深くなるばかり…。
最後の抵抗に、咥内で粘膜をなぶる銀時の舌に歯を立てた。



「…っ…」


やっと離れた舌先からは淡く血に濡れた唾液の糸を引いたまま…。



「…別れない…絶対。」



独り言のように呟きながら、と口の端を伝う赤い血を左手の甲でゆっくりと拭った。



「…お前は、俺の為にだけ鳴いてれば良いんだよ…」



軽々と俺の躯を、肩にかつぎ上げると、その足で寝室の引き戸を乱暴に開ける。
「…銀時…っ…!?…ちょ…っ…何を…降ろせ―…っ」

ドサ…、とベッドのシーツに乱暴に落とされた。

「…ベッドで教えてやるだけ良いでしょ?」
大人しくしてろよ―…。

「…銀時…っ…だ…だから…もう…こういうのは…っ…」

俺の喉仏当たりを、緩く片手で押さえながら、
ベッドの上に、暴れぬように縫いつける。

「…っ…く」
「…覚えてねぇの?…俺から逃げようとしたら…殺すより前に…鎖に繋いで…光も見れないぐらい暗闇で犯してやる…」
って、言ったじゃん。

「…ゃ、やだ…っ…」

早急に俺の躯の上に跨ると、着ていた着流しを強引に左右に割り開いた。
びり…、と布の裂ける音だけが乾いた空間に響く。














+++









愛撫の1つも無しに、乱暴に扱われる俺のカラダ。
激しく揺さぶられて、打ちつけられる熱い灼熱のような肉の楔。
ねじ込まれて、膨張した肉棒が火傷の跡を残して犯されている。

恋人“だった”筈のその男に。

「いた…っ…ぐ、ぁ…!いゃっ…ぁア」

潤いなど与えられるはずもなく、乾いたままの肉壁を擦り上げる男性器に躰が慄き悲鳴をあげていた。
下着ごと着流しを剥ぎ取かれて、剥き出しになっている俺自身。
四つん這いのまま、銀時に尻だけを高く持ち上げられ、
後ろから串刺しにされて、真っ赤に腫れた蕾からは鮮血の液体が太腿の裏を伝っていく。
そんな感覚が自分でも分かって、余計に気持ちが悪い。





ハヤク、オワッテ。
キズツケルナラバ
イッソ
殺シテ




弱々しくも、突っ張らせていた両腕からも
あまりの激痛に力が抜けてしまい、上半身が腕から崩れ落ちる。

「…っァ…」
「…こら…ちゃんとしなきゃ駄目でしょ…」

それでも変わらず、俺は酷い悲鳴を上げながら、
意味を成さない涙を溜めながら
俺は掠れるままの声を枯らすまで
この“仕置き”の行為がいつものように終わるまで
冷たいだけのシーツの波に、ただ…痛みを耐えるために縋ってしがみつくばかり。

俯いた先には、自分でも激しく嫌悪する淫猥なその眺め。
涙で歪んだ視界の先にあるのは、ぬらぬらと輝く白濁色の液体を
ペニスの先端から緩く垂れ流して銀時のベッドのシーツを汚している、自分。


こんな躯に誰がした…?

淫らに乱れ、どんな鈍痛を強いられながらも
そこから快楽を得てしまうといういやらしく、はしたない器官に。
“淫乱”な躯にしたのは、後ろで低く喉を鳴らしながら笑うその男。
今は顔も見ることもできない恋人。

男性器を丸ごと根元まで全て受け入れて、旨そうにして呑み込むその器官。
淫らな華弁をさらに卑猥なピンク色に染めて
雄を誘い込むように、物欲しそうな唇をヒクつかている。

犯される度に甘くさえずり、白濁色の愛欲ミルクをタラタラと垂れ流す。
銀時好みの、淫らな躯に作り替えられてしまった今では、どうにもならない。
躯が心の忠告をことごとく無視して、目先の被虐的な快感ばかりをはしたなくも貪るのだ。





「トシ君は痛いのも最高に感じちゃうんだっけ…?」
“なァ?淫乱野郎…”





と、俺の心を見透かしているかのようなタイミングで銀時が耳元に熱い吐息を寄せた。
瞬間、背筋を這うのは恐怖と…



言葉と躯を攻める鋭い熱に悦びを覚えた、危ない絶頂感。




「…痛ぇ痛ぇ言ってた割には…結局アンアン鳴いて、1人でイくとかどんな淫乱だよ…」
嗚呼…マゾヒストの間違いだったな…。



「…まだ俺は1回も天国イかせてもらってねぇんだからさぁ…もう勝手に射精ないように…蓋、しちゃおうか…?」



冷たい唇で語りながら、銀時の濡れた熱い舌が背中を這っていく。
それと同時に再び、背筋がゾクゾクと歓喜の想いを巡らすのだ。



飼い慣らされたこの躯は、もう元には戻れないのを知っている。
けれども心だけは、どうか純粋なままで…。
だからこそ、俺の頭の中では“自己嫌悪”の文字だけがぐるぐると巡り続けているのだ。
無意味な…事だけれども。
躯に覚えさせられた雄の味だけは、
銀時の熱だけはどうにしたって忘れることができないのだから…―







「…っ…!?」



何処からかひっぱり出してきた極細の長針を俺の眼前に見せつけてくる。

もちろん、そんな物を見せつけられた後、どうになるかなど
今まで強いられてきた経験から簡単に想像がついてしまう。

その針の頭を俺の亀頭にあてがうと
躊躇いもなく一気に半分程、鈴口めがけて突き刺した。



「ぅァぐぁぁ、ア!!!…ひっぅ」



狭い尿道を無理矢理傷つけるかのように沈められた異物に、体が激痛を訴える。
明らかに快楽のそれとは180度違う痺れが頭からつま先まで、全身を駆け巡る。



「おいおい〜もちっと色気のある鳴き方はできないもんかね〜?」
…萎えるよぉ?
銀さん。




止めるつもりなど全く無い癖に、言葉ばかりに俺を詰る…。



その銀時への悪態が確信に変わるのは、銀時の酷く冷たい光りに侵された瞳で笑う、その妖艶なまでの微笑みに嘲けられた時だった。
自分の顔をすぐ横にあったその表情に、やはりいつもと同じように激しい恐怖を感じた。

「…っぐ…ぅ…ぁっ…あん…っはァ///」

…けれども、その後に痛みに伴うのはそれと同等の快楽と悦楽。
詰られる言葉にも、尿道を傷つけようとする異物にも愛欲を感じて躯をビクビクと痙攣させながら欲情する。

「前も後ろも突っ込まれてガンガン感じちゃってぇ…気持ちよすぎるよ〜ってか?」
…涙なんか流しても…手放してやんねぇよ。



銀時はもう1度口唇を歪めると、すぐに俺の肩口から離れ再び俺の髪を鷲掴みにしてひっぱり上げる。



「第二ラウンドだろ…?1回抜いたくせに何でトシ君はアソコをビンビンにおっ勃ててるのかなァ〜?」
俺のミルク、全部呑んでよ。



涙が伝った筋を舌でなぞりながら、歪んだ月のような氷の笑みを浮かべて言葉を並べた。
酷く綺麗なリズムで、酷く卑猥な言葉を口にする。



「…お前はなァ…一生、俺のミルクしか呑めない猫になってりゃァ良いんだよ…。」
トシ君の躯、俺のザーメンまみれにしてあげるから。





その後、このままの可愛い躯で…
街でもお散歩しようか?



首には真っ赤な首輪をつけて、
えっちなミルクを下の口からも
上の口からも零したまま…ね…。








初めはどんな物より大切に
大切に
大切に扱うつもりだったんだ。

俺にだって、きっと…大切なもの1つだけなら、命を賭けて守れるっていう自信があった。



それなのに、、、
一体俺はいつから道に狂ってしまったのだろうか、、、?

大切な君を
誰よりも愛しい君を
只、怒りと憤りと醜い独占慾で組伏せることしかできなくなってしまった。

俺はどうしても君に触れる、俺以外の人間に激しい嫉妬を覚えてしまって
君を、、、
俺自身の“独占慾”という鳥籠の中で、
永遠に、
永遠に、
僕の為にだけ淫らに喘ぎ鳴く、従順な小鳥にしたくなってしまったんだ。

逃げようものならその漆黒の羽を毟って、
千切って、
何度でもその身と契って。
死のうものならその口唇を奪って
奪って
清らかなその躯を、極楽にたどり着けぬ程に犯して汚す。



鳴かぬなら殺してしまえ、不如帰。



僕の精液に濡らして、
汚して
ヨゴシテ
その口唇いっぱいに卑猥な熱をねじ込んで。
拒絶するならば、尚も奥を傷つけ
火傷を刻みつける。
僕だけのものに成らぬのならば、その腕を1つ残らず
その翼をへし折って、壊して、奪って千切って毟る。
魂毎全て、俺の元に…



鳴カヌナラ、殺シテシマエ不如帰。

















.,*end




 
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