kiss of life


Thank you very much 100hit(携帯)
■100H→《深柳様》




























※曲のイメージで書きましたので、歌詞を表現している部分があります;
(この曲は大好きです!!!)
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「よぉ。」
「…。」





突然、銀髪の男に、自分の道の前に立たれ、行く手を阻まれた土方は
眉間に皺を寄せて、無言のまま相手を睨みつけた。
紫煙をくゆらせながら、露骨に嫌な顔をして、その銀髪の青年から視線を逸らす。

「…あれ?シカト?」
―…何処で覚えてきた訳?
そんな焦らしプレイ

やたらと楽しそうに、唇を三日月型に歪めながら、喉奥でククッと低く笑う。
その瞳は土方の眼をジっと見つめたまま。



―…なぁってば



「…退け、」
でなきゃ、失せろ



目の前に現れた銀時に苛立ち、怒気を含んだ声で言いながら、
無理矢理にその躯を押し退けようと、銀時の肩に腕を伸ばした。
その手に力を込める。



「意地悪言わないでよ…。俺の可愛い副長殿は…ご機嫌斜め?」
「うるせぇな、とにかく退け!こっちは仕事中なんだ」
てめェなんかにつきあってる暇ねぇんだよ!


しかし、銀時は、土方の怒りを宥めるように、いともたやすく相手の細い手首を捕らえた。
そのまま躊躇うことなく、自分の口元へと運んでいく。

「おい―…ッ!」
「一週間も会ってないのに…俺が、恋しくない…?」
「…はぁ?」
「俺に会いたかったでしょ?」
ねぇ…―

土方の手に自身の手のひらを重ねて、指の間に絡ませる。
その指先にちゅ…、と唇を押し当て恭しく接吻づける。

銀時のいきなりの行為に、だんだんと頬を真っ赤に染めていく土方を真剣な眼差しで見つめながら
その指先にキスの雨を落とし続ける。

「…んっ、ちょ…や、め…///!」
「やだ…」
「だからふざけるのは「ふざけてねぇよ。」
―…しょうがないじゃん。
大好きなんだもん。

―…ちゅ、ちゅく

「せっかく会いに来たのに…あんな事されたら俺だって傷つくよ?」
―…浮気しても知らねぇからな…

土方の指の股につぅ…と舌先を這わせ、舐め上げる。
ぬら…、と銀時の唾液がいやらしく光る。
衝動的に手を引こうとする土方だったが、銀時がそれを制止する引き戻す。
「…っ…てめ「だからなんでそんなこと言うの?」
「…何でって…だって今、仕事中…ッ」
「そんなの良いから、もっと俺のことかまってよ。」
―…ねぇ

切なそうに眉を寄せて、泣きそうな表情をしながら
突然、土方の躯を勢いに任せて自分の胸元へと抱き寄せる。
「…っ」

きゅう…、と胸を締め付けられたように切ない痛みが、胸に刻まれる。
けれども逞しい腕に痛いぐらいに抱きしめられるのは、酷く心地よくて…。
その胸の痛みにさえも今は愛しさを覚える。
銀時を支配しているのは自分だけだと言われているようで、嬉しくもなる。

トクン…
トクン…

夜の愛を囁き逢う時と同じ銀時の鼓動の速さが、体温と一緒に肌に伝わってくる。

「暇人が…」
「会いたかったんだもん。」

土方の柔らかな髪をそっとかき混ぜるように、銀時は自身の長い指を絡ませる。
土方のしなやかな髪糸にちゅ…、と唇を落とす。

「…///」
「…トシくん、なんで最近会いに来てくんないの?」
「何でって…ここ一週間は忙しくて…出張も」
「だったら…電話でもしてくれればいいのに…」
―…そんななら、真選組なんか仕事辞めちゃえ…―

「…何言ってんだよ、別に一生会わねぇって言ってんじゃねぇんだから」

―…それでも俺はね、

銀時は、土方が紡いだ言葉を遮り、その頬を包むように手を添えた。

「…もう、会えなくて、会えなくて…死にそうだったの。」
「…大袈裟だ。」
「本当だもん。」
―…今だって、トシ君の中、すぐにでも入りたい…―

「何も一週間ぐらいでそんな…だいたいなんでそういう方向になる…っ///!」
「だって欲しいだもん。トシ君の中、いっぱい可愛がってあげるから…」
お願い―…



―…俺にとって、トシ君と会えない一週間は、百年や千年も会えないのと同じなの…―



「…っ///」



突然現れた恋人に、仕事中だというのに求められて…
一体、どんな反応を起こせばいいというのだろうか。

「好きな人とひとつに繋がりたいと思うのは、イケないこと…?」
「また…そういう―…」
…恥ずかしい野郎だな―…ッ///

「…恥ずかしくなんかないよ。好きだから正直に言ってるだけだ。」

耳をくすぐる吐息にゾクリと震える。

「俺は、いつも…いつだってお前に逢いたいし、キスもしたい…できることなら…いつまでだって…ずっとずっと繋がってたいよ?」
―…ねぇ、大好きなの

半ば欲と熱をはらんだ吐息が再び聴覚を犯す。
直接脳に響くかのように、濡れた舌ごと言葉を送られる。

「…毎日、毎晩…お前のことだけ―…」
抱きたい、って―…

「…もッ…いいから///!」

聞いているこっちの方が恥ずかしくなってくるような、そんな台詞ばかり。
耳をふさいで怒っても、銀時は愛おしそうに土方を見つめたままだった。
三流の恋愛映画にでも使い古されているだろうありふれた言葉。
それなのに、目の前の男の唇から囁かれると、特別な魔法の言葉のように聞こえてしまうのだ。
胸の奥の純情をヒドく揺さぶられる。
それは…銀時の熱で奥まで犯されるのと似た、そんな感覚。



自分でも、末期だ…と心底思う。



結局、その場はなんとか銀時を宥めて仕事が終わってから万事屋へ訪れることにした。











+++





















仕事が終わった深夜。
遅くなってしまったが、着流しに着替えた土方は、その足で万事屋へと向かった。

が…しかし、土方がカラリと扉を開けた瞬間に銀時に抱きつかれ、
まだ扉が開いたままにも関わらず玄関で着流しを剥かれ襲われかけてしまったのだ。

「土方ぁ〜っvV」
「…っ!テメぇはなァァア///!」

土方は体を震わせながら、額に青筋を浮かべていた。
銀時が土方の白い腿に掌を這わせた矢先、銀時の鳩尾に土方の拳が綺麗に入り、なんとか事なきを得た。




鳩尾に一発を決めたその後、
仕事が終わったばかりだから、とシャワーだけでも貸せ、と言いおいて銀時の家の風呂へ向かおうとしたところ。
ニコニコと笑みを浮かべたままの銀時が、土方の後ろをついてきていたのだ。

「どうせなら一緒にお風呂入ろ〜」
「断る。」

間髪入れずに即答。
脱衣所にたどり着いた所で、銀時が土方の細腰に両腕を回してまとわりついてくる。

「え〜!!!なんでだよ!いいじゃんかぁ!今更、裸なんか見られたって減るもんじゃねぇし」
「テメーの場合は減るんだよ!」
「うっわ、ヒドくない!?それなんかヒドくない!?ものっそ含み持った言い方じゃない!?」
「(うるせぇな…)…ついでに体力も減らされちゃ、たまったもんじゃねぇ…
…ってェェエ!何処触ってやがる!離れろやコルァアア!」

銀時の腕を、力の限り捻りあげるが、どんなに引き離そうとしても、更に強く抱きしめてくるばかり…。
散々土方が悪態付いた後、しまいには泣きそうになって『一緒に入ってくれなきゃ死ぬぅ!』などという子供じみたワガママを言い出す始末。
あまりに駄々をこねるので、土方は仕方なく諦め、一緒に風呂に入ること大きすぎるため息混じりに許可したのだった。



















ちゃぷ…ん


















揺らめく水面から、覗く白い項。
土方の肩に顔を埋めて、その柔らかな肌に噛みつきながら、紅色の所有の証を刻んでいく。
ふふ…、とかすかに笑いをこぼし、湯に濡れた土方の素肌を舌で撫でる。

「…っァ、ふ…」
「トシくん、石鹸の匂いがする…いい匂い」
「そう、かよ…。」

―…テメーが一緒に入らなきゃ死ぬとか言って来たんだろうが。

「…もっと抵抗されるかと思った」
「…せぇな、いつもなら…して、た…っぁ、ン///」

土方がビクリと体を揺らした拍子に、ぱしゃん…、と浴槽の中で水がはねる。

「いつもなら?…じゃあ今日は何で?」
「…言う義務はない」

眉を潜めたまま頬を染める土方の反応に、再びふ…と微笑み、濡れた黒髪に接吻づける。

「そりゃそうだ…。」
―…まぁ、いいさ。
お前の躯に聞けばいい。

「んぁアッ///!」

銀時の指が、きゅ…と土方の胸の突起に絡み、赤く熟れた果実を摘み取る。
拍子に、再び土方の躯が大きく跳ねる。
刺激に堪えているのか、林檎のように色づいた土方の顔が、振り向く。

「…ッ結局、テメー盛るんじゃねぇか…ッ」
「…誰が発情しないなんて言ったよ。」

心地よい湯の温度と、低めの体温を持つ銀時の指が、土方の柔肌を擽るように愛撫する。

「ああ言えばこう言いやがって・・・ガキか!?オメーは!」
「えぇ、ガキですよ?トシちゃんママのおっぱいとミルク飲んで大きくなりましたから」

にんまりとニヤつきながら切り返す銀時に、土方はますますカァッと顔を朱色に染めあげる。

「テメーは犬の乳でも吸ってろ///!」
「い〜やvV」
―…ママのミルクしか飲めないもん、俺。

言うやいなや、土方の滑らかな腿にスルりと掌を這わせ性急に蕾の入り口を探り始める。
ぬりゅ、と胎内に進入してくる指がいつもよりも冷たく感じてしまう。

「んぁぁ!ァひっ…ふ…は、ぁ」

ばしゃん…、と何度も水音を伴って、挿入される異物感にビクビクと躯を反らせる。

「あ、ごめんね…俺がミルク飲ませる方だったわ。」

火照った躯には適度な湯だけれども、とろけ始めた土方の粘膜は更に熱を増すばかり…

「…早く此処に、俺のいっぱい飲ませてあげたいな…」
「ひ、ぃ…ぅあ、…お湯…入る…っむ…り!指…まだ」

土方が弱々しくも抵抗しているにも関わらず、聞く耳持たずに愛撫を続ける。

「嘘つく子は嫌いよ?中…こんなに熱いのに―…」
きゅウってキツく締め付けてくる…。

その言葉に土方の背が、わずかにしなり、熱い粘膜が更に銀時の指をきゅ、と締め付ける。

「あらら…感じちゃった?」
言葉で虐められるの、好きだもんね。

「…っ///!…馬鹿やろ…言うな…ァっぁあ」

2本目の指が土方の肉襞を探るように蕾の唇を割り開いてくる。
同時に土方の胎内にとぷ…りとお湯が入っていく。

「んぁ…あ!…ぃ、ヤだって…ひぁっ!!!」

銀時の脚の間に躯を置き、後ろから抱き込まれる形になっているせいか、
硬く、存在を誇張しているモノが土方の背中に当たる。

「てめ…///!変な…っぁ…もん当てんじゃねぇ…よ…ッ」
「変なもんじゃないでしょ〜、気持ちいいアイスキャンディと言って?」

肩口に乗せられた端整な銀時の顔が、土方を覗く。
台詞は親父ギャグ並の寒さを伴うが、土方にはそれを気にする余裕もなかった。
唇をかすかに歪めながら、土方の赤の唇を舌がなぞる。
それは、獲物を手に入れた獣のような、それでいて妖艶な微笑。



「…万年発情期が…ッ」
「しょうがないじゃん、銀さん…もう我慢の限界なんだからさ〜」
一週間禁欲だなんて堪えられない。

「…ぁっ…そ、その変の女と…ヤってりゃ…いい、だろ…」
「十四郎くんじゃなきゃ、感じない躯にされちゃったからさ」

妖笑を携えたまま、相も変わらず秘部を慣らす為の指は、
土方の奥へ奥へと、深く呑み込まれていくようにように、円を描くような緩慢な動作で胎内をかき回していく。

「ばか…!…ぅっ…ぁん…あッ…ひぅ」
「バカぁ…?可愛くない反応。さっきの所…もっと、喜ぶとこでしょ?」
俺が他の奴とセックスすんの…
一番イヤなのトシ君だもんね?

「今の質問も、俺試す為に言ったでしょ・・・?」

土方の胸の内を見透かすように微笑み、ぴたりと土方の背中に躯を密着させる。
体積のある銀時の雄が土方の臀部をいやらしく撫であげた。

「…っ…///!」
「後で…前も遊んであげるから、先に…―突っ込ませてよ」
―早く…トシ君の中入りたいな…

肉襞を銀時の指で、ぐ…、と強く押され息を詰める。




―…お願い…


「ぁ、くァ…んぁあッ!」
「…ごめんね?」

ぬるりとした感触を伴って、体内を犯していた指が引き抜かれていく。

「ふ…ぅァ…!」

代わりに、間髪入れずにぴたり…と、入り口に性器をあてがわれる。
ずっしりとした体積のある先端が、とろけ始めた蕾の中へ潜り込んでくる。

「…んぁあああ…っふは…っァ!」

痛みはあまり無いものの、いつもながらに、この瞬間だけはどうしても慣れず、圧迫感に体が慄く。
小さな悲鳴を漏らしながら、目元を赤く染めたまま背後から埋め込まれていく猛った雄を、自分の両脚の間から見ているしかなかった。

「ぁ…あ、はいっ…て…んゃぁあ…っ」

土方の細腰をその両腕の中に抱き込み、白い背中に舌を這わせてはその痕に、鬱血を刻んでゆく。











「んぁァ///!…っふぁ、ぁ…ぁひ」

最奥への突き上げと、性器へのダイレクトな愛撫に1度欲望を解放したのだが、未だに続く2人だけの情事。
前立腺ばかりを集中して責め立てる銀時には、容赦の一文字も見えない。
浴室いっぱいに広がっては響く、甲高い喘ぎは止まることを知らなかった。
銀時自身も、土方の中に精を注ぎ、一度は欲を放ったのだが、土方の前では萎え知らずである。

ぬるく成り始めた浴槽の湯は、互いが吐き出した精液で薄い白濁色をしていた。


「もしも…俺が吸血鬼だったら…トシくんのこと、血液まで俺だけのものにできるのにね」
―…最高だなぁ…。
遺伝子まで俺に犯されるのって、どう?



何を思ったのか、律動を繰り返しながらも、ふと…そんなことを口にする銀時。
土方の首筋に刻んだ鬱血が赤く色づいているのを見て、そう思ったのだろうか。



―…俺を後ろから抱きしめているこの男は今、酷く妖艶に微笑んでいるに違いない。



土方が、頭の中で銀時の言葉を反芻している中、
背中に冷たい唇が落とされ、そこに優しい雨のようなキスが降る。

「…っぁ、ん」
「土方の躯…白くて、綺麗で…汚して…犯して…壊したくなるんだよ。」
たまに…―

それならば、いっそのこと―…
血でも、精液でも何でも良い…―
何でも良いからこの刃で吸い尽くして、
自分の下に、堕落させてやりたくなるのだ。


土方はバスタブにしがみついたまま、銀時に、後ろからのしかかられるように抱かれていた。

「本当…気持ちイイよ…トシ君の中…」
このまま…一緒に溶けちゃいたいね。

「…んふ…ぁッ…ぁ、あッ」

「もっと…中、突っ込ませて…」
―…奥まで全部、俺だけ感じてよ。

筋肉質な胸板が背中にぴたりと密着したまま、銀時が土方の双丘を更に割り開く。

「いゃぁ!…っぁ、んん…」

思考回路だけはなんとか巡るけれども、もう、脳内までもが銀色の光に侵されていて、全身を電流が駆け巡るばかり。
腰を打ちつけられる度に、土方の膝がガクガクと震える。
口を開こうにも、なかなかちゃんとした言葉にならない。

―…何が、『吸血鬼だったら』、だ。




「…同じ、…だ…ろ」
「…ん?」
「吸、血鬼と…っ…は…ん」
「俺が?…どうして?」
「…っ…か、やろ…///」



―…血なんか吸わなくても俺はお前だけのもんだって言ってんだよ…―




そこまで言わせるつもりか、この馬鹿は。




「…トシ君…?」

「すぐ…咬むし、体力…っ…根こそぎ…搾り取るし…セックス、しつこいところ」

途切れ途切れに、ぽつり…ぽつりと言葉にしていく。

「ついでにテクニシャン?」

れろ…と、銀時の舌が耳裏を舐める。
ねっとりと透明な糸を引いてはゆっくりと舌先が這う。
今まで内股や、乳輪あたりをまさぐっていた銀時の掌が、土方自身の根元に伸びる。

「でも…もう…」
「もう―…?」

中指と人差し指で、ペニスを挟むように添えられ、ツ…と上下に撫でられる。

「んぁアッ///!」

びくん…、と土方の肩が大げさに跳ねる。

「…続きは?」
「おれ…は…っぁア!ん…ふ」

口を開こうとすれば、タイミングを見計らったように、銀時の指が土方の性器を上下になぶる。

きゅ、と瞳を閉じ快楽に耐える。
射精しそうになると、その寸前で土方自身への愛撫が止み、再び肉襞ばかりをぐちゅぐちゅと刺激される。
腹の底からせり上がってる欲望が出口を求めて、下腹を渦巻く―…

とてもじゃないが、耐えられない…―

「…っ…ふ、ぁ…ぎん…イ、イかせ「答えたら、イかせてやるよ」

背中の後ろで、楽しげに唇を歪めているであろう銀髪の顔が瞼の裏に浮かんだ。


「―…っ…俺、は…おまえ…しか」



一際、ピストンが激しくなりますます苦しい絶頂に追い上げられる。

「…っぅ、あ…くァあ…ッ///!」

しかし、勝手は許さない…とでも言うように銀時の長い指が土方自身の根本に絡み突き、解放を妨げる。



「…っァ、は…ぎん…も、無理…むり!イかせ、ろ…て!…っも、くる…し…」



「“お前しか”、の続き―…まだ聞いてない。」
さっきまでは、さんざん好きにさせてあげたんだからさ…―

何処までも、続きを口にさせようとする銀時に振り返り、土方はもどしさと苦しさに、頬を濡らしながら瞳で訴える。
いい加減、たまらなくなり、目先にある快楽を求め、言われるがままに土方は口を開いた。



「おまえしか…あ…愛…せない…から…ぁ…」



ぎんと、き…―














*'+。.:*'+。.:



「ん〜♪やっぱり、一汗かいた後のいちごミルクは格別だな」
「…。」
「トシ君もそう思わん?」
「…。」
「…ちょっとちょっと〜、返事ぐらいしてくれてもいいんじゃない?」
―…別に、悪いことはしてねーのに。

確かに、銀時の絶倫ぶりに…加えて1週間ぶりとはいえ、
あれだけ悦がっていたと自負する土方は、銀時に対して、何も言い返すことできなかった。

「…怒ってるの?」
「怒ってます。」
「なんで?」
「…。」

ハァ…、と土方の後ろで大きな溜息をつく銀時。

「あのなァ///!」

いくら銀時にとはいえ、自分の乱れぶりを他人に晒した事に
頬を真っ赤に染めて、溜息をつきたいのはこっちの方だと振り返りかけたその時…
銀時が土方の顎をクイ、と持ち上げ、斜めに接吻づける。



「やっと口聞いてくれた…」



あまり自然すぎる動作に、土方は目を丸くした。
ニコニコと嬉しそうに微笑む銀時のおかげで、怒鳴る気も失せた土方は再び前へと向き直る。





―…また、してやられた。
自分が、この銀髪を扱っているかと思っていたのに…いつのまにか、俺の方が、こいつの行動に振り回されてるだなんて





―…悔しいから、俺も甘えてやろうか。





「…銀時」
「ん?」

なぁに?と、ソファの後ろから顔を覗かせる銀時の頬に、キスをひとつ。



「…俺に愛してるって言わせてーんだったら、今すぐキスしろ」
悦かったら…何回でも言ってやるよ。

方頬を吊らせ、唇を歪めながら、銀時の瞳に映る自分を見た。

一瞬、驚いたように目を見開いた銀時だったが、すぐにいつもの余裕の表情へと戻る。

「…へぇ。」
―…それって俺への挑戦?

「さぁ・・・?誘惑かもしれねぇな」

口端を歪めたまま、銀時の耳元に唇を寄せて、囁く土方。






「上等・・・まァた、ヤりたくなっても…知らねーぞ?」
十四郎・・・。





目をつむって、暖かな口唇が降りてくるのを待つ。






お前だけだなんて、勘違いするな。
俺だって、できることなら…ずっと、ずっと一緒にいたい。

ずっと、ずっと…
その口唇から、それだけから愛を受けていたい。

囁く赤。
与える赤。

溶け合うほどに体を繋げても、口吻ひとつで堕ちる恋とは、別なもの。

愛を囁くならば、それに相応わしい美辞麗句を並べて、
お前の媚薬で酔わせてみろよ。

欲を囁く赤。
呼吸を奪う赤。

口唇からの危険な媚薬、
甘い誘惑で―…

















.,*end










kiss of life
by*平井堅


2005.09.25
飴子





 
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